フイルム「空港でのX線かぶり」の注意


フイルムユーザーの「空港でのX線かぶり」トラブルの発生が懸念されます。

飛行機を利用される方へ

フィルムはスーツケースなどには入れずに機内持ち込み手荷物にして
検査を受けやすいように透明のビニール袋や網目の袋に入れ
「フィルムです」と言って手検査(ハンド・インスペクション)を受ける方法が最も安心です。

X線かぶり」に関するQ&Aはコチラ ⇒ http://www.fujifilm.co.jp/film110/xray/index.html


大切な旅行の思い出が失われないよう、注意しましょう!

未露光フイルムの長期保存方法


フイルムは生もの、未露光フイルムを長期放置すると劣化します。
一般市販のフイルムの有効期限は常温保存(30数℃内)が基準になっておりますが
フイルムによっては、保存温度指定がありますので、フイルムのパッケージを確認してください。

真夏、車の室内温度は70℃以上に上昇し、フイルムを車内に放置すると急激に劣化し
場合によっては正常にプリント出来ない状態になります。

ネガフイルムの場合、当店を含めFUJIFILMのフロンティアなどではプリンターの性能が良くなり
多少劣化したフイルムと正常品との差がでません。

劣化したフイルムの現象


ネガ、リバーサルフイルム共に感度の低下・カラーバランスが悪くなる・階調、コントラスト
が不自然になります。
特にリバーサルフイルムは現象がハッキリ出ますので、注意してください。

すぐ使わないフイルムの保存方法

未露光のフィルムを長期保存するためには、-20℃以下の低温、さらに低湿度で
暗い場所、空気の出入り少ない所、身近な設備として冷蔵庫の冷凍室
が良いことになります
冷凍室から取り出した時、急激な温度変化で結露するため
必ずフイルムをビニール袋入れて保存し、使用前1時間以上は取り出して
常温に戻してください。

冷凍室保存が難しい場合、ビニール袋に入れ冷蔵庫の中に入れて置くだけで
かなりの保存効果があります。

リバーサルフイルムの愛好家で、カメラレンズも良い物を使っているのに色が悪い
綺麗にプリントされないと思っている方、フイルムの管理を見直しされては!

リバーサルフイルムの買い方のコツ
まとめ買いしない
流通で保存状態の悪い物を大量に購入する可能性がある
特価品を買わない
安い物には安い理由がある
取り寄せの店で買う
流通が単純である、長期在庫品でない。 
但し、今現在カメラ業界では、卸店と販売店間で少額送料が有料化され
少額至急取り寄せが困難な状況です。
(お店によっては他系列店の長期在庫品を取り寄せる場合があり要注意です。)

撮影済みのフイルムは早く現像を

フイルムに光りを当て、そこにできる見えない像を潜像いい
現像して初めて、目に見える状態になります。
撮影済みフイルム未現像を放置しておくと、どんどん潜像は薄く
なってしまう現象がおきます。
これを潜像退行いい、潜像退行を避けるために
撮影後早めに現像するようにしましょう。

現像済カラーフイルムの退色


ネガカラーフイルム

退色はネガフイルムの場合、カラー画像を形成しているイエロー、マゼンタ、シアンの3種類の色素の劣化により発生します。
光が当たることにより色素が劣化する退色を明退色又は光退色、光以外の要因で起こる退色を暗退色と呼び、退色の進行は保存環境に大きく影響され、全てに当てはまりません。
退色の特徴として、明退色はマゼンタ色素の劣化が促進され、青っぽく全体にコントラストのない画像になることが多く、また、暗退色はシアン色素とイエロー色素の劣化が促進され、赤っぽい画像になりやすいとされています。

カラーリバーサルフイルム

カラーリバーサルフイルム場合、イエロー(黄色)系、レッド(赤色)系の成分順に退色の進行度合いが速いといわれています。 

光による明退色は紫外線の影響が大きく、蛍光灯などの人工光やでも進行速度が遅いが明退色します。
暗退色その他原因して、現像処理の残留薬品による劣化、ベースや画像を形成している色素もそれぞれの材質特有の劣化、取り扱いの不注意による指紋や汚れが引き起こす劣化、傷などの物理的な劣化、 高温多湿の環境ではバクテリア等の微生物に冒されたり、カビの発生により菌糸が乳剤層に入り込んだ劣化、このように劣化は、空気中にあるさまざまなガス、温度や湿度、光線などによる影響や物理的な影響など様々な要因が複雑に絡み合い劣化すると考えられます。

フイルムの劣化を防ぐには?

フィルムの劣化を完全に防ぐことはできません。しかし、劣化の度合いを延命させることは可能です。
光や高温高湿な環境はフィルムを劣化、変退色させる原因となりますので、乾燥した冷暗所が適しています。
また、カビの発生を抑えるためには、写真用の抗カビ剤や除湿剤を用いたり、保存性を考えた包材を用いるのも効果的です。
フィルムを取り扱う際には、指紋、汚れや傷などを付けないよう十分な注意が必要です。
指紋や汚れが見つかった場合は、そのまま放置するとカビを誘発させるおそれがあるので、速やかにクリーニング処置を行うことが必要です。
退色が進行したフィルムでもあきらめることはありません、最近のデジタル技術により修復が可能になりました。
しかし原本であるフィルムの重要性は変わりませんのでフィルムの適切な保存処置が重要です。
フイルムの適切な保存(JIS K 7641)を参考にして下さい。
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